キュウイチフルーツ。
みんなもう忘れてるかもしれないが、かつて長野ではオリンピックがあった。
いまだにあちこちの観光地では売れ残りのグッズがすさまじく値引きをされすっかり厄介者扱いだが、以前には当たり前のように法外の値段で売買されていた時代があったのだ。
オリンピックにともなって、県内のあちこちで道路が整備された。
建物はみるみる改築された。
長野にはどんどんと未来がやってきていた。
それらの中でも、圧倒的な輝きと希望をもっていたのが新幹線だった。
初めてこの新幹線に乗ったとき、僕は3個のおにぎりをひとつ食べ終えたばかりであった。
とにかくとにかく、新幹線は速かった。
その新幹線、長野行新幹線から長野新幹線に名前を変え、いずれは北陸新幹線になるという。
長野を突き破って、富山をまわり、大阪まで通す計画らしい。
おらが村の小さな小さな駅にも、あと数年で新幹線が来るという。
あちこちに高架をかけ、トンネルをあけている。
どうなってるんだ。
もはや日本全国に新幹線は張り巡らされている。
日本は新幹線だらけだ。
もう近代化のシンボルでもなんでもなくなってる。
村おこしになんてなりっこないってなんで気付かないんだ。
まぁ便利になるからいいんだけど。
ひとつ気になったのは、そのコースだ。
東京~長野~富山~大阪ってものすごい曲線だ。
どうなるんだろう。
ぎゅーんってやるんでしょうか。
こう、もうちょっと右気味でもわわーんっといくんかね。
そういえば、蚊取り線香と草なぎ剛って似てますよね。なぎ変換できねーし。